2025/12/10 社会福祉学科

【新聞掲載情報】清水冬樹准教授がシンポジウム登壇「被災した子どもの心のケア」について議論

2025年11月6日、福島県双葉町で開催された「災害に遭った子どもたちの心のケアのあり方を考えるシンポジウム」に、本学社会福祉学科の清水冬樹准教授がシンポジストとして登壇しました。本シンポジウムには、医療?心理?福祉分野の専門家が参加し、災害後の心のケアや地域支援の体制づくりについて意見交換が行われ、その模様は11月7日付の河北新報に掲載されました。

清水准教授は、災害を経験した子どもや保護者への支援について、自身がかかわったこども家庭庁の調査を紹介し「災害を経験した子供が学習支援の場や遊び場を利用した場合、その後の生活満足度や幸福度は高かった」と述べ、子供の居場所を設けることの365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性を強調しました。

当日は、オンラインも含め役100名が参加し、被災した子どもの心のケアについて、地域のこれからの支援に向けた活発な議論が交わされました。
河北新報11月7日 掲載
河北新報11月7日 掲載

清水先生のコメント

清水冬樹先生
清水冬樹先生(※写真は2025年3月の科研費成果シンポジウムの様子)
 東日本大震災から間もなく15年。社会の中で震災の記憶や関心が徐々に薄れつつあることは否めません。しかし、今回の議論を通じて改めて感じたのは、こどもや若者にとって震災は今なお「現在進行形」の出来事であるということした。

議論では、被災3県でこども支援に携わる関係者が一堂に会する機会が生まれてきた現状や、現場での取り組みが持つ意味について共有されました。さらに、研究者として、こどもや若者の生活?心理の現状を丁寧に捉え、その実践を社会的に位置付けることの365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性を深く学ぶ場となりました。

震災の記憶を風化させないことはもちろん、次世代に向けてその経験をどう受け止め、どう生かしていくかが問われていると強く感じます。

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