2025/07/18 福祉行政学科 社会福祉学科

「プロジェクト実践活動」in 大崎 ?地域の方々との交流を通じて地域の福祉課題を学ぶ?

福祉行政学科と社会福祉学科では、自治体?社会福祉協議会の協力のもと、学生がフィールドワークを通して地域の福祉課題を発見し、その解決策を考える「プロジェクト実践活動」を開講しています。今年度の受講生は、大崎市、山形市、涌谷町の3か所から、フィールドワークの場所を選びました。

2日間のフィールドワーク

大崎市では、学生たちが田尻地区、鳴子温泉地区、古川地区に分かれ、6月14日(土)に1回目、6月28日(土)に2回目のフィールドワークを行いました。
 
田尻地区では、「地域活動の担い手と男性が地域活動へ参加しやすい地域づくり」をテーマに、地域活動者の高齢化と担い手の育成の問題や、男性が参加しやすい地域活動、他団体との連携による地域づくりについて学びました。若者世代を地域活動に巻き込むにはどうすればいいだろう?男性が参加しやすい地域活動は何だろう?ということを、地域の方々と学生たちが一緒に話し合いながら、考えました。
鳴子温泉地区では、「地域で行われている小地域福祉活動が継続できる地域づくり」をテーマに、高齢化率が58%を超える地区での福祉活動を継続していく仕組みづくりや、高齢者等の生活を支える地域の取り組みと支え合い活動について学びました。学生たちは、小地域福祉活動のひとつである百歳体操に参加して地域の方々と交流を深め、地域資源を知るために地域の方のご案内のもとでまち探索をしました。 
古川地区では、「地域住民で高齢者を支える仕組みと暮らし続けることができる地域づくり」をテーマに、地域活動者の世代交代や、高齢者を支える住民主体の生活支援サービス、配食サービス等の高齢者世帯への見守り支援活動について、地域の方々と交流し、実際にまちを見て回りながら学びました。
大崎市のフィールドワークの様子は、涌谷町とともに、7月3日付の河北新報に掲載されました。

大崎市役所で報告会

7月12日(土)には、大崎市役所で、報告会を開催しました。地域の方々をお招きして、フィールドワークの成果の報告です。フィールドワークで発見した地域の福祉課題を解決するにはどうすればいいか、学生たちが地区ごとにグループになって話し合い、解決策を報告しました。フィールドワークでの学びをふまえ、地域資源をいかした案、地域の方々の活動をヒントにした案、人との関わりの365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性に着目した案が出され、地域の方々からコメントをいただきました。

学生の声

「自分の地元に近いと思っていたけど知らなかった魅力について再発見できた二日間でした。大崎市は福祉施策面でも地域活動面でも革新的な政策を行っていることが多いと思いました。愛溢れる場所に愛溢れる職員の皆さんと地域の方々がいてすごくあたたかい空間だなと感じました。地域活動を行っていく上で、自分の地域の年齢層、地形、郷土について理解を深めて、その土地にあった活動を提案することが大事だと学びました。どの世代の人も暮らしやすいまちにするためにはどうするべきなのか考えていきたいです」
 
「地域活動を「特別なこと」ととらえず、もっと気軽に参加できるような場や機会づくりが必要だと感じました。私自身も、まずは「一度参加してみる」ことを大切にし、地域の人とつながりながら、できることから少しずつ関わっていきたいと思います」
 
実際に活動してみて、地域資源をどういかしていくかを課題とし、今後この地域はどうあるべきかを考える必要があると思いました。自分が知らなかった現状を知ることができてとてもいい経験になりました