2025/07/28 教育学科 社会福祉学科
【教育学科?社会福祉学科】「TFUkidsプロジェクト2025」が福聚幼稚園で実践を行いました
教育学科幼保コースおよび社会福祉学科保育士課程における特徴的な学びの1つとして、「学生プロジェクト活動」があります。それは、比較的履修授業が少なく、自由時間が確保できる4年生が中心になって行っています。プロジェクト発足においては、「保育実習指導Ⅱ」のなかでOST(オープンスペーステクノロジー)を行います。OSTとは、参加者が主体的に提案したテーマについて自由に話し合うことで、具体的な計画を生み出すためのワークショップ手法です。学生が卒業までにさらに深めたい保育の学びをプロジェクトとして自発的に起案し、活動内容に賛同する仲間が集まり、実践、研究を行います。それには教員が適宜サポートを行っています。本学独自の取り組みで、最初の学生プロジェクト活動からもうすでに10年以上経ちます。
学生プロジェクトの1つである「TFU kidsプロジェクト」は、昨年度発足し、今年度の幼保コース4年生に引き継がれました。
本学の関連法人である福聚幼稚園の午前の時間帯に、保育学生ならではの遊びを提供させて頂く機会をもらっています。今回は、3歳児を対象とした「障害物競走」を計画、実践しました。
お腹を空かせたトトロにトマトを食べさせてあげるために、トンネル(フラフープ)をくぐって、クモの巣(紐のカーテン)を突破し、冒険をしながら進みます。最後にトトロの大きな口めがけてトマト(新聞紙を丸めて作ったもの)を投げ入れ、成功したら大学生のお姉さんとハイタッチします。3歳児はまだまだ運動機能は十分ではありませんが、みんな笑顔でチャレンジする姿が見られました。
このように子どもたちに楽しんでもらうため、学生たちは活動内容を話し合い、幼稚園の先生方に相談しながら指導案を作成し、授業や就職活動の合間を見つけ教材研究に励みます。
単位として認められるものではありませんが、保育者を目指す学生にとっては他に代え難い貴重な経験です。たくさんの反省や課題を抱えながらも、子どもの笑顔を糧に次回の計画を再度立てていきます。実習やボランティア以外に自分たちの学びたいことに能動的に取り組むことは、「障害物」にあふれた混迷の時代を生き抜く実践力につながると考えています。
【学生の声】
「実習以外でこのような実践の場があることで様々な時期の子どもの姿を見ることができるところがこのプロジェクトの良さだと感じた」
「普段の授業では大学生が子ども役となって模擬保育を進めているが、幼稚園の子どもたちに実施することで授業では得られないリアルな反応を得ることができている。この場を提供してくださっている福聚幼稚園の園長先生、担任の先生方、子どもたちに非常に感謝している」
「本番は学生の人数が十分でない中、福聚幼稚園の先生方にも助けていただきながらなんとか活動を終えることができた。ただ指導案通り進めるのではなく、言葉の伝え方や活動の盛り上げ方など工夫すべき点が見つかった」
※本学ホームページに保育の学びを学生目線で記事をあげている「ぴよねっと」も10年以上続く学生プロジェクトです。
学生プロジェクト「ぴよねっと」URL:www.tfu.ac.jp/education/hoiku/piyo/index.html



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